以前の記事でDockerを使用してJenkinsサーバーを構築しました。今回はそのJenkinsサーバーのバージョンアップやバージョンの復元(ロールバック)などを行う手法を解説します。
(思っている以上に簡単です。)
前提条件
以前の記事でJenkinsサーバーが構築できている必要があります。
(-v
オプションでホストマシンにデータが格納されている必要があります)
とりあえず、最新版のJenkinsにバージョンアップをしてみる
最新版JenkinsのDockerイメージをpullします。
$ docker pull jenkins/jenkins:latest
docker ps
を実行し、jenkinsのコンテナがすでに動いている場合はdocker stop
でコンテナを停止します。
$ docker stop jenkins
最新版のJenkinsイメージをjenkins_latestと言う名前でdocker run
します。
$ docker run -d -p 8080:8080 -p 50000:50000 -v /var/jenkins_docker_data:/var/jenkins_home --name jenkins_latest --restart=always jenkins/jenkins:latest
無事に起動できました。
バージョンは2.175でした。
前のバージョンにロールバックする
バージョンを最新にして2.175になったのはわかりましたが、LTS版のバージョンを確認し忘れていました。
試しに前に使っていたLTS版にロールバックしたいと思います。
まず先ほど立ち上げた最新版のコンテナを停止します。
$ docker stop jenkins_latest
次にLTS版のコンテナをdocker start
で開始します
$ docker start jenkins
これだけです!
もしもLTS版のコンテナを削除してしまっていた場合は再びdocker run
すればOKです。
LTS版のバージョンは2.164.2でした。
まとめ
DockerイメージのJenkinsはユーザーのデータベースや設定、プラグインなどを全てコンテナ内の/var/jenkins_home
に格納するため、-v
オプションを使用してホストにファイルを格納することで、バージョンの切り替えなどが非常に簡単になります。
皆さんもぜひ、DockerでJenkinsサーバー建ててみてはいかが?
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