iPhone Xs / iPhone Xs Maxではカメラに新機能として「スマートHDR(Smart HDR」という撮影手法が採用されました。
自分が初めて、iPhone Xs Maxで写真を撮った時HDR撮影の切り替えスイッチがなくなっていたので
「もしやディスプレイがHDR表示できるし、正しい意味でのHDR画像をキャプチャし、その場でHDR表示できる最強デバイスなのか!?」
と思ってましたが、全然そんなことなかったです。ハイ。
(HDR撮影のHDRと、HDRディスプレイにHDR映像を出す時に使うHDRは同じ単語でも別物)
今回はHDR撮影の切り替えスイッチが表示されなくなった原因の「スマートHDR」について解説します。
忙しい人のための結論
スマートHDRにより、ユーザーはHDR撮影モードのオンオフなどをきにする必要性がなくなりました。特に理由がなければオンのまま使っておくべきでしょう。
HDR撮影って何?
カメラで写真を撮影するとき、暗い場所をしっかり撮ろうとすると明るい場所が白飛びし、明るい場所をしっかり撮ろうとすると暗い場所が暗くなりすぎたりします。
そこでほぼ同時に明るい部分に合わせた撮影と暗い部分に合わせた撮影をし、あとで合成することで自然に見えるようにする撮影手法がHDR撮影です。 (映像のHDRは別の機会に解説します)
詳細はこちらをご参考にしてください。
スマホカメラの『HDR』機能って? 使ったほうが良いシーンを写真で解説 | TIME&SPACE
スマートHDRの特徴って?
上であげたHDR撮影についてのリンクを読んでいただけるとわかるのですが、HDR撮影にも得意不得意があります。
しかし新型のiPhone Xs / Xs Maxでは「ほぼ同時」2枚の写真を撮影することが可能となりました。
また、新しく搭載されたSoCである「A12 Bionic」にはニューラルネットワークを応用した処理を高速に実行できるプロセッサを搭載しており、これの恩恵によってHDRの自動オン・オフの判別機能が格段に早くなり、ユーザーがHDR撮影のオン・オフを意識しなくて済むようになりました。
比較(iPhone 7 Plus VS iPhone Xs Max)
夕方の渋谷にて適当に写真を撮ってみました。
撮影の状況は
- 手持ち
- iPhone 7 PlusはHDR自動
- iPhone Xs MaxはスマートHDR有効
- タップしてフォーカスを合わせることはせずにアプリ起動後にすぐ撮影
さてみてみましょう
さあ、どちらがスマートHDRで撮影した写真でしょう?
正解は… 右です。
見ればすぐわかりますね。明るいですし、黒つぶれや白飛びが起きていません。
いくつか拡大して比較してみましょう。
(左 : iPhone 7 Plus | 右 : iPhone Xs Max)
終わり
どうでしょうか、流石に2世代も離れていれば大幅な進化が確認できますね。
この記事とは別に気が向いたらiPhone Xs Max自体についても記事書くのでそちらもよろしくお願いします。
ではでは
参考文献
iPhone XSのカメラはどう進化したのか。いち早く実機に触れてわかったこと(本田雅一)| engadget 日本版
AI時代に向けたこれからのiPhone――林信行の「iPhone XS」「iPhone XS Max」実機レビュー | ITmedia PC USER
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